アメリカ、
トランプ政権の
ロス商務長官は
10日、
会見で、
日本は
貿易面でも
安全保障面でも
重要なパートナーだとしたうえで、
日本との
2国間の
貿易協定の
締結に
向けた
交渉が
NAFTA=北米自由貿易協定の
再交渉に
次いで
優先度が
高いという
認識を
示しました。トランプ
政権のロス
商務長官は
10日、ワシントンで、メキシコのグアハルド経済相と
共同で
記者会見しました。
この中でロス商務長官は、NAFTAの見直しに向けた再交渉を行うため、法律で交渉を始める90日前に必要とされるアメリカ議会への通知を、数週間以内に行う考えを示しました。
これに対してグアハルド経済相も、5月末までには再交渉に入る準備が整うとして、早ければ6月にも両国間の協議が始まるという見通しを示しました。
さらに、ロス商務長官は、貿易協定の優先順位を問われたのに対して、まずNAFTAの再交渉を挙げたのに続いて、「日本は、アメリカにとって貿易面でも、安全保障面でも重要なパートナーであり、明らかに優先度が高い」と述べ日本との2国間の貿易協定の締結に向けた交渉が重要だという認識を示しました。
アメリカは、日本の自動車市場には関税以外で貿易を制限する非関税障壁が存在し、一部の農産物に高い関税をかけているとして見直しを求めており、中国に次いで貿易赤字が多い日本への要求を強めてくることも予想されます。