北朝鮮経済は昨年、1990年代に深刻な飢饉に見舞われて以来の厳しい落ち込みを経験したと韓国銀行(中央銀行)が26日公表した年次報告書で分析しました。金正恩朝鮮労働党委員長が核兵器の開発を続ける一方、国際的制裁の影響で国民の食糧を賄うことすら難しくなっている状況が、浮き彫りとなりました。
韓国中銀の推計によれば、2018年の北朝鮮の国内総生産(GDP)成長率はマイナス4.1%となりました。干ばつや水害、経済政策の失敗が飢饉を招き、多数の犠牲者を出した1997年以降で最悪の数字となります。17年の成長率はマイナス3.5%でした。