これは現役引退後のディープインパクトを管理していた北海道の牧場、社台スタリオンステーションが30日、発表しました。
ディープインパクトは数多くの名馬をうんだ「サンデーサイレンス」を父に持つオスのサラブレッドで、武豊騎手が「空を飛ぶ」と表現する桁外れのラストスパートが持ち味でした。
武豊騎手とのコンビでデビュー以来、負け知らずで平成17年、皐月賞と日本ダービー、それに菊花賞も勝って、シンボリルドルフ以来21年ぶり2頭目となる無敗でのクラシックレース3冠を達成し、GIレースでは歴代最多に並ぶ通算7勝をあげています。
平成18年の有馬記念での勝利を最後に現役を引退し、生まれ故郷の北海道の牧場で種ぼ馬となっていました。
管理していた牧場によりますと、ディープインパクトはけい部を痛めたため、ことし3月ごろから種付けを中止し、28日、けい部の手術を受けましたが、29日午前になって突然、起き上がることができなくなり、30日朝、レントゲン検査でけい椎に骨折が見つかり回復の見込みがないとして、安楽死の処置をとったということです。
ディープインパクトは17歳でした。
ディープインパクトとは
ディープインパクトは平成14年3月、当時の北海道早来町にある牧場で生まれました。父は、数多くの名馬をうんだサンデーサイレンスです。
滋賀県にある栗東トレーニングセンターの池江泰郎厩舎に所属し、平成16年12月に中央競馬にデビューしました。
持ち味は武豊騎手が「空を飛ぶ」と表現する桁外れのラストスパートです。武豊騎手とのコンビでデビュー以来、負け知らずで平成17年には皐月賞と日本ダービー、それに菊花賞にも勝ってシンボリルドルフ以来、21年ぶり2頭目となる、無敗でのクラシックレース3冠を達成しました。
平成18年10月にはフランスで行われた世界最高峰のレースと言われる凱旋門賞に出走し3着に入りましたが、禁止薬物が検出された問題で失格処分となりました。
最後のレースとなった平成18年12月の有馬記念でも勝ち、G1レースで歴代最多に並ぶ通算7勝目を挙げて有終の美を飾りました。生涯成績は14戦12勝でした。
武豊騎手は
これについて武豊騎手は、「体調がよくないと聞いていたので心配していたのですが、残念です。私の人生において本当に特別な馬でした。彼にはただただ感謝しかありません」とコメントしています。