源平の
合戦で
活躍した
弓の
名人、
那須与一の
故事にちなんで、
小舟の
上に
立てられた
扇の
的を
射る
弓道大会が
栃木県日光市で
開かれています。
この弓道大会は800年余り前の屋島の合戦で、源氏の武将、那須与一が小舟に立てられた扇の的を馬上から射落とそうとした際、日光二荒山神社の神に的中を祈ったことにちなんで毎年開かれています。
会場の日光市にある中禅寺湖の湖畔には、全国から中学生以上の弓の愛好家、およそ2000人が集まりました。
大会では、神職やよろい姿の射手たちが、岸からおよそ30メートル先に浮かぶ6そうの小舟に立てられた扇の的を狙って模範演技を行ったのに続いて、参加者たちが1人4本ずつ、矢を放っていきました。
そして、波や風で小刻みに揺れる的に見事に的中させると会場から拍手や歓声が上がり、的を射ぬいた参加者には記念の扇が贈られました。
参加した男子中学生は「デビュー戦だったので緊張しました。3回失敗したのでだめかと思いましたが、的中できてうれしいです」と話していました。
大会は4日の午後3時ごろまで開かれています。