機体きたいは、全長ぜんちょうおよそ12メートル、幅はば24メートルで、下した側がわには船舶せんぱくを捕捉ほそくするレーダーや、高性能こうせいのうのカメラなどが取り付とりつけられています。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうは、この無人むじん航空こうくう機きが海難かいなん事故じこの捜索そうさくや不審ふしん船せんの監視かんしなどに活用かつようできるか検証けんしょうする実験じっけんを青森あおもり県けんにある自衛隊じえいたいの八戸はちのへ航空こうくう基地きちを拠点きょてんに10月つき15日にちから行おこなっています。

これまでの実験じっけんで撮影さつえいした動画どうがも公開こうかいされ、高度こうど3000メートル以上いじょうから、夜間やかんに赤外線せきがいせんカメラで巡視じゅんし船せんを撮影さつえいした映像えいぞうでは、温度おんどが高たかい部分ぶぶんが白しろく示しめされ、船ふねのエンジン室しつの場所ばしょや甲板かんぱんにいる人ひとの姿すがたがはっきりと分わかります。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうはこれまでの実験じっけんで、レーダーやカメラなどは任務にんむに活用かつようできる性能せいのうだと確認かくにんできたとしています。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうの担当たんとう者しゃは「実験じっけんは順調じゅんちょうに進すすんでいて、手応てごたえを感かんじている。安全あんぜん第だい一いちで実験じっけんを続つづけたい」と話はなしていました。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうは、11月つき15日にちまで実験じっけんを行おこなう予定よていで、撮影さつえいした映像えいぞうがリアルタイムで地上ちじょうに届とどくかや、飛行ひこうの安全あんぜん性せいに問題もんだいがないかなど、検証けんしょうを続つづけることにしています。

無人むじん航空こうくう機きからの映像えいぞうは

海上かいじょう保安庁ほあんちょうは、実証じっしょう実験じっけんの際さいに無人むじん航空こうくう機きで撮影さつえいした映像えいぞうを公開こうかいしました。

無人むじん航空こうくう機きで遭難そうなんした船ふねや不審ふしんな船ふねを上空じょうくうから確認かくにんできるか検証けんしょうするため、実証じっしょう実験じっけんでは、長ながさ95メートルの巡視じゅんし船せん「ひだ」を上空じょうくうから撮影さつえいしました。

上空じょうくう3000メートル以上いじょうから撮影さつえいした映像えいぞうでは、画面がめん左ひだりから右みぎに向むかって船ふねが航行こうこうする様子ようすが写うつっていて、船ふねの形かたちを確認かくにんすることができます。

倍率ばいりつを上あげると船ふねの構造こうぞうもおおむね分わかるということで、担当たんとう者しゃは「具体ぐたい的てきな視認しにん精度せいどは言いえないが、富士ふじ山さんの頂上ちょうじょうから車くるまを識別しきべつできる程度ていどの能力のうりょくはあった」と評価ひょうかしています。

また、夜間やかんに赤外線せきがいせんカメラで同おなじ船ふねを撮影さつえいした映像えいぞうでは、温度おんどが高たかい部分ぶぶんが白しろく示しめされ、船ふねのエンジン室しつの場所ばしょや人ひとの姿すがたがはっきりと分わかり、甲板かんぱんに船員せんいんが11人にんいることなどが確認かくにんできます。