この映画館では複数のスクリーンで「鬼滅の刃」が上映され、どの回も入場時間の前には長い列ができたということです。
コスプレをして、お気に入りの登場人物になりきったファンの姿も多く見られ、スクリーンを貸し切ってのイベントも行われました。
台湾では以前から日本の漫画やアニメに親しむ人が多くいますが、「鬼滅の刃」については、日本での興行収入が公開から10日間で100億円を突破し、歴代最速の記録を作ったことが多くのメディアで報じられ、より幅広い人たちの関心を集めています。
交際相手と一緒に映画を見た25歳の女性は「『鬼滅の刃』のテレビアニメは見ていませんでしたが、この映画はよくできていて、見る価値があると思います。みんなに薦めます」と話していました。
「鬼滅の刃」 海外でも公開待ち望む声
日本で、劇場版が記録的な興行収入となっている「鬼滅の刃」は、海外でも人気が高く、ファンからは自国での公開を待ち望む声が聞かれます。
集英社によりますと、「鬼滅の刃」の漫画は、英語や中国語、フランス語、スペイン語など14の言語に翻訳されていて、アジアにとどまらずアメリカやヨーロッパ、メキシコやブラジルなど、33の国と地域で販売されているということです。
また、映画を配給している「アニプレックス」によりますと、劇場版は来年、北米で公開する予定となっていて、ほかの地域での公開も調整しているということです。
日本の劇場版の予告映像を見た感想をユーチューブに投稿する海外のファンもいます。
動画配信サービスでアニメを見てファンになったというロンドン在住のキーランさん(26)は、「家族の強い絆や主人公・炭治郎のやさしさ、仲間との友情を楽しんでいます。音楽とアニメーションの組み合わせが美しく、特に鬼との対戦の回は名作で、まるで映画を見ているような感じがしました」と魅力を語りました。
そのうえで「映画の予告映像には新しいキャラクターも出てきてとてもかっこよかったです。ストーリーが気になって、自分自身で映画を見る日が待ちきれないです。飛行機に乗って日本に行きたいくらいです」とイギリスでの公開を待ち望んでいました。