一方、トルコの保健相は地震発生から50時間以上たった現地時間の2日に、倒壊した建物から救出された14歳の少女と3歳の女の子は回復傾向にあるとSNSで明らかにしました。先月30日にトルコとギリシャの間のエーゲ海で発生したマグニチュード7.0の大きな地震と津波では、地元当局によりますと、
▽トルコで98人が死亡、994人がけがをし、
▽ギリシャでは2人が死亡、19人がけがをしたということです。
地震の発生から生存率が急激に下がるとされる72時間をすぎましたが、被害の大きかったイズミル県では、倒壊した17棟の建物のうち、残る5か所で懸命の捜索と救助活動が続けられています。
負傷した人たちおよそ150人が病院で手当てを受けていますが、トルコの保健相はツイッターで、地震の発生から50時間以上たった2日に、倒壊した建物の中から救出された14歳の少女と3歳の女の子が回復傾向にあると明らかにしました。
ロイター通信は、救出された3歳の女の子が病院のベッドの上でおもちゃを手にしたり、絵を描いたりする姿を伝えています。
イズミル県では、倒壊した建物の下に取り残されている人が依然として複数いるとして、およそ8000人が参加し懸命の捜索と救助活動が続けられています。
地震発生から58時間後 少女救出
地元メディアは、地震の発生から58時間後の2日未明、14歳の少女が倒壊した建物から救出されたと大きく伝えています。
少女が救出されたのは、大きな被害を受けたトルコ西部イズミル県の倒壊した建物で、現地からの映像では少女が担架に乗せられて救急車まで運ばれる様子が確認できます。
周囲では、救出を喜ぶ拍手が起こったり、親族とみられる人たちが安どした様子で抱き合ったりしていました。
地震発生時 イズミル県では…
トルコ西部のイズミル県で地震発生時にオフィスで撮影された映像では、突然、左右に激しく揺れ、机の上のパソコンが倒れたり、棚の中の物が次々と落ちてきたりする様子が写っていて、悲鳴のような声も確認できます。