国の特別天然記念物「ニホンライチョウ」という鳥は、長野県などの山に住んでいます。数が少なくて、将来いなくなる心配があります。中央アルプスにはいなくなったと考えられていましたが、3年前に雌が1羽見つかりました。
環境省は中央アルプスでライチョウを増やすために、去年、北アルプスに住んでいた19羽を中央アルプスに移しました。調べると、中央アルプスで5つの巣が見つかって、3組のライチョウが卵を温めていることがわかりました。そして今年7月の初めに、3つの巣で20羽の赤ちゃんが生まれました。
中央アルプスでは約50年の間、自然の中で赤ちゃんが生まれていませんでした。環境省は「とてもうれしいことです。赤ちゃんが大きくなるまで、しっかり育てていきたいと思います」と話しています。