福井県立恐竜博物館と
長崎市は、
長崎半島西海岸に
ある三ツ瀬層と
呼ばれる8100
万年前の
白亜紀の
地層で
共同で
発掘調査を
行ってきました。
平成28年の調査で化石が見つかり、恐竜博物館が復元作業を進めたところ、復元された化石は関節や骨の形から大型の恐竜の左肩の肩甲骨と分かりました。
さらに詳しく調べたところ、関節に特徴的な突起が見つかり「鳥脚類」と呼ばれる進化的な草食恐竜「ハドロサウルス上科」の骨だと分かったということです。
見つかった
骨の
大きさから
恐竜の
全長は9
メートルほどと
推測され、
これまで
見つかった
鳥脚類の
恐竜では
国内最大級だということです。
長崎半島では別の場所からも「ハドロサウルス上科」や大型の「ティラノサウルス科」、それに小型の肉食恐竜など多種多様な化石が見つかっています。
福井県立恐竜博物館の宮田和周主任研究員は「長崎に大きな恐竜たちが群れで生息していたことを示す重要な化石だ」と話しています。