足利市板倉町の市立坂西北小学校の校庭で二十四日、ツキノワグマのものとみられる足跡が多数、見つかりました。市西部では二十二〜二十四日に計四件の目撃情報や捕獲が集中しています。市教育委員会は六月一日の学校再開に向け、危機感を強めており、保護者らに注意を呼びかけています。
「まるでクマの運動会。驚きました」と坂西北小の新井和子校長(58)は校庭を指さし、不安顔で語りました。足跡が発見されたのは二十四日午後二時ごろです。訪れた親子が見つけたということです。
校庭は北側の山と南側の校舎に挟まれており、広さは約五千平方メートルです。調査した出島利夫教頭(56)によると、大小さまざまな足跡が北東側の山の斜面から校庭南西角の登り棒周辺まで移動しました。その後、北上して山に帰ったとみられます。最も大きい足跡は約十センチで深さは一センチほどです。体長一メートルを超すクマがいた可能性もあります。