東西とうざいおよそ20キロ、南北なんぼく15キロにわたりサンゴ礁さんごしょうが広ひろがっています。

サンゴは色いろとりどりの魚さかなたちの住すみかや繁殖はんしょくの場所ばしょになっていて豊ゆたかな生態せいたい系けいを維持いじするのに重要じゅうような役割やくわりを担になっています。

ところが、この海うみではサンゴが白しろくなり死滅しめつするおそれが高たかくなる「白しろ化か現象げんしょう」が問題もんだいになっています。

その後そのご、新あらたなサンゴが育そだっていましたが9月つきに行おこなわれた国くにの調査ちょうさに同行どうこうして取材しゅざいを進すすめたところ、「白しろ化か現象げんしょう」が6年ねん前まえに近ちかい水準すいじゅんで起おきていることがわかりました。

調査ちょうさでは、実際じっさいに海うみに潜もぐってサンゴの白しろ化かがどこまで進すすんでいるのか、31の地点ちてんで確認かくにんしました。

サンゴと共生きょうせいしていて栄養えいようを供給きょうきゅうしています。

大だい規模きぼな白しろ化か現象げんしょうが起おきている「石いし西礁にしぐり湖こ」。ことし8月つきには周辺しゅうへんの海面かいめんの水温すいおんは平均へいきんで30.5度どと、観測かんそく史上しじょう２に番目ばんめに高たかくなっていたのです。

小浜おばま島とうの南みなみの地点ちてんでは、水深すいしん5メートルほどの海底かいていに広ひろがるサンゴのほとんどが大おおきさ種類しゅるいを問とわず白しろ化か。

本来ほんらいここは潮しおの流ながれが速はやく海水温かいすいおんが上昇じょうしょうしづらいためサンゴが白しろ化かしにくいとされていますが、白しろ化かしたサンゴの割合わりあいは例年れいねんより大幅おおはばに高たかくなっていました。

ところが、海うみに潜もぐると多おおくのサンゴは真っ白まっしろではなく、茶色ちゃいろくなっていました。白しろ化かしたサンゴがすでに死しんでしまい藻もが付着ふちゃくしているため茶色ちゃいろに見みえるのです。

中村なかむら准じゅん教授きょうじゅは生態せいたい系けいのほか、漁業ぎょぎょうや観光かんこうにも影響えいきょうが出でるおそれがあると指摘してきしています。

環境省かんきょうしょうは今回こんかいの調査ちょうさで得えられたデータを詳くわしく分析ぶんせきし、10月つき中ちゅうにも公表こうひょうすることにしています。