また、北米チームのメンバーで、先月の大会で4回転半ジャンプ=4回転アクセルを成功したアメリカの17歳、イリア・マリニン選手は冒頭に挑戦した4回転アクセルはバランスを崩して手をつくミスなどがありましたが、その後は難度の高い4回転ルッツなど複数の4回転を成功させて宇野選手に次ぐ193.42の得点をマークし、ポテンシャルの高さを見せました。
また、4回転アクセルに挑戦しているアメリカのマリニン選手については「これからどんどん伸びていく。たぶんこの1年、2年で圧倒的な存在になる。彼に付いていけるよう自分と向き合っていきたい。置いていかれないようにという気持ちがプラスに働くと思う」とその演技から刺激を受けたようでした。
また、羽生結弦さんの存在について問われると、「私が競技を始めた当初から大いに刺激を受けてきた。4回転アクセルを試そうと思ったのも羽生選手を見てのことだ。羽生選手のやり方を研究してそこから自分のやり方を考え試してみたろことうまくいった」と話していました。 また難度の高いジャンプを跳べる理由については「私がジャンプを跳ぶと皆が簡単そうに跳ぶと言うが、ハードワークと強い意志でそれを成し遂げてきた。ゴールをセットしてそれが達成できたら次のゴールをセットする。常に上を目指している」と話していました。
宇野選手「少しずつ手応えを感じている」
マリニン選手「常に上を目指している」
3月の世界選手権で初優勝した宇野選手は、今シーズンの初戦として8日、さいたま市で開かれた地域別の対抗戦「ジャパンオープン」に日本チームのメンバーとして出場しました。
大会は日本と北米、それにヨーロッパの3チームが男女2人ずつのチームに分かれてフリーの演技の合計点を競います。
宇野選手は新しいフリーのプログラムを初めて試合で披露し、「G線上のアリア」の曲に合わせて滑り出すと冒頭の4回転ループを決めたあと、続けてサルコーとトーループの2本の4回転ジャンプをきれいに決めました。
演技後半には4回転フリップが2回転になるミスがあったもののルール改正によりレベルの獲得が難しくなったスピンでも3つすべてで最高評価のレベル4を獲得するなど出場選手の中でトップの193.80の得点でした。
