ロシア
国防省は
今月8
日、ウクライナへの
軍事侵攻の
新たな
総司令官として
陸軍出身のスロビキン
氏を
任命したと
発表しました。
このスロビキン総司令官に対し、ロシア大統領府のペスコフ報道官は11日、プーチン大統領が電話をしたと発表し、誕生日を祝福するメッセージを伝えたとしています。
スロビキン氏は、ウクライナ軍の反転攻勢を受けるロシア軍が支配してきた拠点を次々と失う中で任命された形で、プーチン大統領としては、戦況の立て直しを急ぎたい考えとみられます。
一方、劣勢に陥っているロシア軍に対し、ロシア国内の強硬派からショイグ国防相や軍部への批判が相次いでいて、こうした中でのスロビキン氏の任命は強硬派からの批判を少しでもかわしたい思惑もあるという見方がでています。
ロシア軍では、ウクライナへの軍事侵攻をめぐって、これまでも、総司令官だったとされるドボルニコフ氏が数か月で更迭されたとみられるなど、責任を追及されて軍幹部の交代が相次いでいます。
ドネツク州知事”リマンの集団墓地から55人の遺体“
ウクライナが
今月奪還した
東部ドネツク
州のリマンでは、
集団墓地から
遺体を
掘り起こす作業が
進められていて、11
日、
現地を
訪れたキリレンコ
州知事は、
これまでに55
人の
遺体が
見つかったと
明らかにしました。
知事は、遺体は市民や兵士たちだとしたうえで「現時点では爆発物や砲弾、銃弾により死亡したとみられるが、市民に拷問が行われた疑いも拭えない」と述べ、ロシア軍による拷問の可能性も視野に入れながら詳しい調査の結果が出るのを待つ考えを示しました。
一方、ウクライナの検察当局は11日、ドネツク州の別の街でも集団墓地から30人余りの遺体が見つかり、捜査を進めていると明らかにしました。
ザポリージャ原発の副所長がロシア側に連れ去られたと発表
ウクライナの
原子力発電公社エネルゴアトムは11
日、
南東部に
あるザポリージャ
原子力発電所の
人事担当の
副所長がロシア
側に
連れ去られたとSNSで
発表しました。
発表では、副所長は今月10日に連れ去られ、拷問を受けているおそれがあると指摘し、連れ去った目的は副所長からウクライナ側の職員の個人情報を引き出し、職員たちをロシア側の指示に従わせるためだとしています。
そのうえで、IAEA=国際原子力機関や国際社会に対して副所長の早期の解放や原発の安全確保に向けてロシアに働きかけるよう訴えています。
ザポリージャ原発をめぐっては安全管理の責任者である所長も先月30日、ロシア側に連れ去られ、今月3日に解放されたことをエネルゴアトムが明らかにしていました。
NATO事務総長 ロシアの大規模なミサイル攻撃を非難
NATO=
北大西洋条約機構のストルテンベルグ
事務総長は11
日、ベルギーの
本部で
記者会見し、ロシアがウクライナ
各地に
大規模なミサイル
攻撃を
行ったことについて「ロシアはますます、
市民や
重要なインフラ
施設に対してひどい、
無差別の
攻撃を
行うようになっている」と
述べて
非難しました。
そのうえで「プーチン大統領にはほかに選択肢がないことを表すものだ。ロシア軍は後退し、勢いを失っていて、ミサイルなどで攻撃せざるをえなくなっている」と述べました。
NATOは12日から2日間、国防相会議を開く予定で、ウクライナへの支援強化などについて協議するとしています。
また、先月、ロシアとドイツを結ぶ天然ガスの海底パイプライン、ノルドストリームで起きたガス漏れについて、NATOは破壊工作によるとの見方を強めていて、ストルテンベルグ事務総長は、バルト海と北海で30隻以上の艦船や航空機などで警戒を強化していることも明らかにしました。
ウクライナ ”より高性能な防空システムの導入 急ぐべき“
ウクライナのゼレンスキー
大統領は11
日、
軍や
治安機関などの
幹部を
集めた
会議を
首都キーウで
開き、
今回のウクライナ
各地へのロシア
軍によるミサイル
攻撃に対する迎撃の
成果を
確認したうえで、より
高性能な
防空システムの
導入を
急ぐべきだという
認識で
一致しました。
11日に開かれた会議には、ゼレンスキー大統領とレズニコフ国防相などの閣僚のほか、軍や治安機関の幹部らが出席しました。
この中で出席者たちは、今月10日のウクライナ各地へのロシア軍によるミサイル攻撃に対する迎撃の成果を確認したうえで、攻撃による被害を少しでも減らすため、より高性能な防空システムの導入を急ぐべきだという認識で一致しました。
また会議ではモナスティルスキー内相が、ロシア軍の攻撃で破壊されたインフラ施設などの復旧作業の進捗状況を説明したうえで、今後の攻撃に備えて重要なインフラ施設の防御を強化していく考えを示しました。
さらに、ロシアが一方的に併合した領土の奪還に向けた作戦の内容や、冬場の戦いへの準備を進めていくことなども確認しました。
OHCHR報道官「ロシアの攻撃 国際人道法に違反の可能性」
ロシア
軍が10
日、ウクライナで
首都キーウ
など各地への
大規模なミサイル
攻撃を
行ったことについて、OHCHR=
国連人権高等弁務官事務所のシャムダサーニ
報道官は11
日、スイスのジュネーブで
記者会見し「
今回の
攻撃の
一部が
重要な
民間のインフラ
施設を
標的としたと
思われることを
大変懸念している。ウクライナの8つの
地域で
何十棟もの
住宅などや、
少なくとも12の
エネルギー施設を
含む多くの
民間施設が
被害を
受けていて、
国際人道法に
違反している
可能性がある」と
述べました。
そして、民間人や民間人の生存に不可欠なものを標的とした攻撃は国際人道法で禁じられているとしたうえで「ロシアに対しさらなる攻撃をやめ、民間人や民間のインフラ施設への被害を防ぐために実現可能なすべての方策をとるように求める」と訴えました。
また、ウクライナの人権監視団が攻撃による犠牲者の情報を確認しているほか、人権侵害や国際人道法の違反状況をウクライナ全土で調査し記録するとしています。
10日攻撃「20人死亡 108人けが」ウクライナの非常事態庁
ウクライナの
非常事態庁などによりますと、10
日のロシア
軍の
攻撃で、
現地時間の11
日午後までに
市民ら20
人の
死亡が
確認された
ほか、108
人がけがをしたということです。
また、ウクライナ全土でインフラ施設や高層ビルなど合わせて205か所の施設が被害を受けたとしています。
非常事態庁によりますと、10日はウクライナ全土のおよそ1300の集落で一時停電が起き、このうち180か所ほどでは11日の午後の時点でも停電が続いているということです。
病院などの重要な施設には電力は供給されている一方、各地で復旧作業が続いているということです。
愛媛・高知 被害を受けた地域は 今後の課題は
愛媛県と高知県で震度6弱の揺れを観測した地震から24日で1週間です。気象庁は地震活動が活発な状態が続いているとして、引き続き注意を呼びかけています。
Source: NHK
Apr 24, 2024 18:04
IHI原動機 燃料消費率の測定データを改ざん 国交省が調査へ
船舶用のエンジンを製造するIHI原動機が燃料消費率の測定データを改ざんしていたことが関係者への取材でわかりました。このデータは試運転の際に測定して取引先に報告するもので、国土交通省は会社側に事実関係の報告を求めるともに詳しいいきさつを調査する方針です。
Source: NHK
Apr 24, 2024 12:04
栃木 遺体遺棄事件“ある人物から処理指示され知人2人に依頼”
栃木県那須町で、全身が焼かれた男女の遺体が見つかった事件で、逮捕された容疑者が「ある人物から遺体の処理などを指示された。それを自分の知人2人に依頼した」などと供述していることが捜査関係者への取材でわかりました。警視庁などはこの2人が「実行役」だったとみて特定を進めています。
Source: NHK
Apr 24, 2024 11:04
アメリカ ウクライナ軍事支援再開へ 議会上院で予算案可決
アメリカ議会上院は23日、ロシアによる侵攻が続くウクライナへの追加の軍事支援を含む緊急予算案を賛成多数で可決しました。バイデン大統領は今週中にウクライナに武器や装備品を送り始めたいという考えを示し、滞っていたアメリカによる軍事支援が再開されることになりました。
Source: NHK
Apr 24, 2024 11:04
栃木 遺体遺棄事件 女性の血痕 容疑者の車のトランクや座席に
栃木県那須町で、全身が焼かれた男女の遺体が見つかった事件で、被害女性の血痕が逮捕された容疑者名義の車のトランクや後部座席から見つかったことが捜査関係者への取材で分かりました。警視庁などは2人が暴行を受けたあと、車に乗せられて現場に遺棄された疑いがあるとみて詳しい足取りを調べています。
Source: NHK
Apr 24, 2024 06:04
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