この中では、習近平国家主席の、共産党での核心的な地位と、思想の指導的な地位を確立するという意味のスローガン「2つの確立」について、「新たな時代の党と国家の事業の発展と、中華民族の偉大な復興の歴史的な過程にとって決定的な意義があり、深く理解する必要がある」としています。
「2つの確立」は、習主席への忠誠を示すもので、今月16日から始まる党大会で、習主席の権威を一段と高める形で「党規約」の改正が行われるのは確実です。
このため、今回の党大会では、69歳の習主席が、68歳で指導部を引退するという慣例を破り、党のトップとして異例の3期目入りするという見方が強まっています。
▽共産党での核心的な地位と、 ▽「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」の指導的な地位を確立するという意味で、 習主席への忠誠を示すスローガンです。 「2つの確立」は、去年、共産党が創立から100年を迎えたことを踏まえ、これまでの成果と歴史を総括した「歴史決議」で初めて明記されました。 去年の「歴史決議」は、 ▽建国の父と呼ばれる毛沢東と、 ▽改革開放政策を進めた※トウ小平が主導したものに続く3つ目のもので、 習主席の権威は、2人に並ぶほど高まったと受け止められました。 「2つの確立」が「歴史決議」に加え、共産党の最高規則にあたる「党規約」に盛り込まれれば、中国でも別格だとされる毛沢東にも並ぶものだとして、習主席の権威がさらに高まることになります。 また、 ▽習主席の共産党での核心的な地位と、 ▽党中央の権威と集中的、統一的な指導を擁護するとした「2つの擁護」というスローガンも今回のコミュニケで強調されました。 ※「トウ」は「登」の右側におおざと。
習主席への忠誠示す「2つの確立」とは