ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は11日の記者会見で、気候変動対策のため、家畜のげっぷやおならによるメタンガス排出に対して農家に課税する提案を推進する方針を確認しました。
アーダーン首相はこの提案について、「排出の少ない未来への転換に向けて前進する重要な一歩であり、2025年からの農業排出に対する価格付けという我々の公約を実現する」と位置付けました。
ニュージーランドは家畜や食肉の輸出大国で、国内の畜牛は約1000万頭、ヒツジは約2600万頭です。同国の総排出量の半分は農業が占め、その91%は生物から排出されるメタンガスが占めています。生物から排出されるメタンガスには、短期的には二酸化炭素の80倍を超す温室効果があります。