英国の故エリザベス女王の献花スペースに市民らが供えたくまのぬいぐるみ1000個あまりが、子どものための慈善団体に寄贈されることになりました。英王室が15日に発表しました。
先月、女王の死去を受けて王室の宮殿や居城の前、ロンドン市内の公園などに設けられた献花スペースには、英国を代表する人気キャラクター「くまのパディントン」などのぬいぐるみが多数供えられていました。
ぬいぐるみは専門家がきれいにしたうえで、恵まれない子どもや若者を支援する団体「バーナードス」に贈られます。
エリザベス女王は1983年から2016年まで、バーナードスを支援するパトロンを務めました。16年以降は女王の長男チャールズ国王の妻、カミラ王妃がこのポストを引き継いでいます。
献花スペースは、王立公園管理団体ロイヤルパークスが200人近いボランティアの協力を得て丁重に片付けていました。王室は、ぬいぐるみが今後バーナードスの支援を受ける子どもたちに長く愛され、その由来が記憶にとどまることを願っていると述べました。