地元メディアは、スナク氏は立候補が有力視されているジョンソン前首相と会談したと伝えていて、立候補の締め切りを日本時間の24日夜に控え、2人の動向に高い関心が寄せられています。
今月20日に辞任を表明したイギリスのトラス首相の後任を選ぶ保守党の党首選挙は、立候補が24日の午後2時、日本時間の24日午後10時に締め切られます。
立候補には100人の下院議員の推薦を得る必要があり、地元メディアは、これまでにスナク元財務相には120人以上、ジョンソン前首相には50人余り、モーダント下院院内総務には20人余りの議員が支持を明らかにしたと伝えています。
このうち、モーダント氏がすでに立候補を表明しているほか、スナク氏も日本時間の23日午後6時半にみずからのツイッターで立候補を表明しました。
この中で「イギリスはすばらしい国だが、深刻な経済危機に直面している。私は経済を立て直し、保守党を団結させ、国のために尽くしたい」としています。
これに先立ち、地元メディアは、スナク氏とジョンソン氏の2人が22日夜に会談を行ったと伝えました。
会談の内容は明らかになっていませんが、スナク氏は財務相時代に、不祥事が相次いだ当時のジョンソン政権に抗議する形で辞表を提出し、ジョンソン氏が首相を辞任するきっかけとなりました。
2人が立候補した場合には双方の支持者が激しく対立しかねず、一部のメディアは保守党が分裂するのを避けるため協議したと伝えるなど2人の動向に高い関心が寄せられています。
党首選挙では2人以上が立候補した場合、議員による投票や党員によるオンライン投票をへて28日にトラス首相の後任が選ばれます。