ウクライナのティモシェンコ大統領府副長官は22日、ロシア軍によるウクライナ各地のエネルギー関連施設を狙ったミサイルなどの波状攻撃で電力供給契約を結ぶ150万人余が停電に見舞われていると報告しました。
ウクライナは今月10日以降、必要不可欠なインフラ基盤や電力源を標的にした広範な攻撃にさらされています。これに伴い政府当局者は国民に対し、寒くて暗闇に包まれた冬場の到来もあり得ると警告しています。
ウクライナ各州の行政当局者によると、ロシア軍の新たな攻撃で中部や西部の地域ではインフラ施設に被害が出ました。
西部リウネ市では住民に退避場所にとどまる指示が出されました。リウネ南方にあるフメリニツキーの市議会は、一連の爆発音が聞こえた後、市全域が停電に襲われたと伝えました。
西端部に位置するルツク市ではエネルギー関連施設の損傷が原因で停電が続きました。市長によると、爆風で市民1人がやけどを負いましたが、犠牲者はいないとみられるとしました。
中部にあるクロピウニツキー市や隣接するチェルカーシ市でもエネルギー関連施設への攻撃があり停電が起きました。