アメリカの
ツイッター社のジャック・ドーシーCEO=最高経営責任者が
NHKのインタビューに
応じ、
神奈川県座間市のアパートで
9人が
遺体で
見つかった
事件でツイッターが
利用されていたことについて、「とても
残念なことだ」としたうえで、
自殺に関する
書き込みをすべて
削除するのは
現実的ではなく、
利用者どうしをつなげることで
自殺防止を
図っていきたいという
考えを
示しました。
ドーシーCEOは
ツイッター社の
創業者の
1人で、
悪質な
書き込みなどへの
対応策について
話し合うため、
今回来日しました。
ドーシー氏が
日本のメディアの
取材を
受けるのはおととしのCEO
就任以来初めてです。
ドーシー氏は座間市の事件で容疑者がツイッターを通じて被害者に接触していたことについて「とても残念なことだ。われわれのツールはより健全な方法で使われてほしいと思っている」と述べました。そして「ツイッターは誰もがメッセージを発信できる公共のもので、自殺を考えている人が助けになるような適切な人とつながることができればいい」と話しました。
そのうえで「コメントをすべて削除するなどして、自殺を根本から防ぐことはどんなテクノロジーを使っても不可能だ」と述べ、自殺に関する書き込みをすべて削除するのは現実的ではなく、利用者どうしをつなげることで自殺防止を図っていきたいという考えを示しました。
ツイッター社は今月3日、ルールの表記を変更し、「自殺や自傷行為の助長や扇動を禁じます」と明記しましたが、自殺に関する書き込みを削除すべきだという指摘に対しては「削除するメリット、デメリットを内外で話し合って決めたい」としていました。
ドーシーCEOのインタビューやツイッター本社の対応については今月21日に放送する予定の「クローズアップ現代+」で詳しくお伝えします。