再来年に
放送される、
通算100作目となる
NHKの
連続テレビ小説は、
戦後、
北海道で
育ったヒロインがアニメーションの
世界を
目指す
姿を
描く「
夏空」に
決まりました。ヒロインは、
人気若手俳優の
広瀬すずさんが演じます。「
夏空」は、
戦争で
両親を
失い
北海道・
十勝地方の
酪農家のもとで
育ったヒロインの「なつ」が、
当時、「
漫画映画」と
呼ばれていたアニメーションにひかれて
アニメーターを
目指す
物語で、
大森寿美男さんが
脚本を
手がけます。
ヒロインには、人気若手俳優の広瀬すずさんが選ばれ、20日、東京・渋谷のNHK放送センターで制作発表会見が行われました。
広瀬さんは静岡県出身で、モデルとしてデビューしたあと俳優としても活躍し、映画「海街diary」や「ちはやふる」など多くの作品に出演しています。
会見で広瀬さんは、「朝ドラの世界に自分が入ることがまだ想像できない、不思議な感覚です。100作目というプレッシャーは感じますが期待に応えて新しい風を吹かせることができればと思います」と抱負を述べました。
NHKの連続テレビ小説は昭和36年から放送が始まり、今回の「夏空」が通算100作目です。「夏空」は来年夏から撮影が行われ、再来年の4月から半年間放送される予定です。
NHKの連続テレビ小説は、昭和36年度の「娘と私」という作品が第一作です。
昭和41年度の「おはなはん」では軍人の夫と死別した主人公の女性の半生が描かれ、女性の生き方に焦点を当てた作品が多く作られるようになります。
昭和43年からカラー作品が始まり、昭和50年からは今と同じ半年間の放送が中心となりました。
月曜から土曜までの毎回15分というスタイルが定番で、昭和58年度の「おしん」は戦後の苦しい時代をけなげに生きるヒロインが社会現象になり、世界各国でも放送されました。
また、「純ちゃんの応援歌」の山口智子さんや、「あすか」の竹内結子さんなど、オーディションで抜てきされた若手がヒロインを演じ、その後、人気俳優となったケースも多く見られます。
全国の各地が物語の舞台になるのも特徴で、岩手県の三陸沿岸を舞台にした平成25年の「あまちゃん」では、ドラマの中で東日本大震災が描かれたことも話題となりました。