ヒトのiPS細胞さいぼう作製さくせいから10ねん 医療いりょう応用おうようへのうご本格ほんかく

Easy Japanese news
Nov 21, 2017 04:11
Furigana
京都大きょうとだいがく山中やまなかしんわたる教授きょうじゅ研究けんきゅうグループが、ヒト細胞さいぼうからiPS細胞さいぼう作り出つくりだしたと世界せかいはじめて発表はっぴょうしてからいちにちいちぜろねんになります。iPS細胞さいぼう使つかった再生さいせい医療いりょうはすでに一部いちぶはじまるなど、医療いりょう応用おうようへのうごきが本格ほんかくしています。京都大きょうとだいがく山中やまなかしんわたる教授きょうじゅ研究けんきゅうグループは、いちぜろねんまえ平成へいせいいちきゅうねん11月じゅういちがついちにち、ヒトの皮膚ひふ細胞さいぼうよっつの遺伝子いでんし導入どうにゅうしてiPS細胞さいぼう作り出つくりだすことに成功せいこうしたと世界せかいはじめて発表はっぴょうしました。

これをきっかけに、iPS細胞さいぼう使つかって医療いりょう応用おうようする競争きょうそうはじまり、日本にっぽんはこの分野ぶんやでリードしようと研究けんきゅう支援しえんしてきました。

このうち、神戸こうべにある理化りかがく研究所けんきゅうじょなどのグループはさんねんまえ、iPS細胞さいぼう使つかったおも病気びょうき再生さいせい医療いりょう世界せかいはじめて実施じっしし、すでにろくれいおこなわれています。

また、ことし9月くがつには、京都大きょうとだいがくなどのグループがiPS細胞さいぼう使つかって筋肉きんにく組織そしきほねになる難病なんびょうくすり候補こうほ物質ぶっしつ見つけ出みつけだし、現在げんざい患者かんじゃ投与とうよする世界せかいはつ臨床りんしょう試験しけん開始かいしされています。

国内こくないではほかにも大阪おおさか大学だいがく慶応けいおう大学だいがくおも心臓しんぞうびょう脊髄せきずい損傷そんしょうした患者かんじゃ対象たいしょうにした再生さいせい医療いりょう臨床りんしょう研究けんきゅう計画けいかくされるなど、医療いりょうへの応用おうようけた取り組とりくみが本格ほんかくしています。

このいちぜろねんについて、山中さんちゅう教授きょうじゅは「研究けんきゅう成果せいか実際じっさい患者かんじゃとどいて治療ちりょうになるためには、さまざまなハードルをえなければならず、ここからが正念場しょうねんばです。患者かんじゃ安全あんぜんせいさい優先ゆうせんにしながら、いちにちはやあたらしい医療いりょうとどけたい」とコメントしています。

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