アメリカの
航空機大手ボーイングは、
2度の
墜落事故を
起こした737
MAXの
生産を
来月から
停止すると
発表しました。
見込んでいた
来年早々の
運航再開がさらに
遅れることになったためと
見られ、
業績への
影響は
避けられない
見通しです。16
日、ボーイングは737
MAXの
生産を
来月から
停止すると
発表しました。
去年10月と、ことし3月に墜落事故を起こし、世界各国で運航が中止されている737MAXについて、ボーイングは、機体の傾きを制御するシステムの改修や、試験飛行などを行い、規制当局と運航再開に向け、調整を続けてきました。
そして、来年早々には運航再開ができるとの見通しを示していましたが、今月11日、FAA=アメリカ連邦航空局のトップが議会下院で「運航の再開時期は決まっていない」と証言していました。
これに関連して、ボーイングは生産停止を決めた理由について、「当局の許可が、来年まで延びたことも含め、いくつかの要素がある」と述べています。
ボーイングでは、ことし4月から、737MAXの生産数を1か月当たり52機から42機に大幅に減らしていましたが、およそ400機が在庫として積み上がっているということです。
工場に程近い、アメリカ西部ワシントン州のモーゼスレイクの空港には納入されない多くの737MAXが駐機したままになっていました。
去年、売り上げ・利益とも過去最高を記録したボーイングですが、最新型機の生産停止で業績へのさらなる影響は避けられない見通しです。