ことし
4月に
保釈された
日産自動車の
元会長のカルロス・ゴーン
被告が
中東のレバノンに
出国したとする
声明を
発表したことについて
元会長の
弁護を
担当する
弘中惇一郎弁護士が
報道陣の
取材に
応じ「
報道されている
以上のことは
知らず、
寝耳に
水という
状況で
とてもびっくりしている。
今後、
情報が
入れば
裁判所に
提供していきたい」と
述べました。
日産自動車の
元会長、カルロス・ゴーン
被告(65)はみずからの
報酬を
有価証券報告書に
少なく
記載した
罪と
日産の
資金を
不正に
支出させる
などした
特別背任の
罪で
起訴され、ことし
4月に
保釈されました。
ゴーン元会長について欧米の複数のメディアが日本時間の31日午前6時半すぎにレバノンの首都ベイルートに到着したと一斉に伝え、元会長はアメリカの広報担当者を通じ「私はいまレバノンにいます。もはや私は有罪が前提とされ、差別がまん延し、基本的な人権が無視されている不正な日本の司法制度の人質ではなくなります」などとする声明を発表しました。
これについて元会長の弁護を担当する弘中惇一郎弁護士が報道陣の取材に応じ「ゴーン元会長とは先週25日の公判前整理手続きで会ったが報道されている以上のことは知らない。寝耳に水という状況でとてもびっくりしている。裁判所にはこちらも困っていると申し上げるし今後、情報が入れば裁判所に提供していきたい」と述べました。
そのうえで「ゴーン元会長のパスポートは弁護士が預かっており、
弁護団がパスポートを渡すようなことはありえない」と説明しました。
ゴーン元会長は保釈の条件で海外への渡航が禁じられていて東京地方裁判所は実際に出国したのかどうか元会長の弁護団や検察に連絡を取るなど確認を進めるとしています。