イランが、イラクに
駐留する
アメリカ軍の
基地を
攻撃したと
伝わったことで、
中東情勢がさらに
緊迫化し、
世界的な
原油の
供給に
悪影響が
出るのではないかという
懸念が
強まっています。
東京市場では原油の先物に買い注文が出て、7日の終値より、一時2000円以上上昇し、去年5月以来の高い水準になっています。8日の東京商品取引所は、原油の先物に買い注文が出て取り引きの中心になる先物価格は一時、2000円以上、率にして5%近く値上がりし、1キロリットルあたり4万5000円前後で取り引きされています。
これは去年5月下旬以来およそ7か月ぶりの高い水準です。
原油価格が上昇しているのは、中東情勢が緊迫化し周辺の産油国からの原油の供給に、悪影響が出るとの懸念が広がっているためです。
市場関係者は「中東情勢の緊張感が高まる中、イランの次の一手が注目されていたが、ここ数日は小康状態にあっただけに、緊迫への警戒感は一気に高まっている。市場関係者の間では今後のアメリカ側の出方に注目が集まっている」と話しています。
一方、8日の東京株式市場、日経平均株価は一時、600円以上値下がりし、去年11月以来、1か月半ぶりに2万3000円を下回りました。
イランが、イラクに駐留するアメリカ軍に対して攻撃したと伝えられたことから、中東情勢の緊張が高まることを懸念して、取り引き開始直後から売り注文が広がっています。