去年、
沖縄県の
尖閣諸島周辺の「
接続水域」を
中国当局の
船が
航行した
日数が282
日に
上り、
統計を
取り
始めてから
最も多くなりました。
海上保安庁は、
大型巡視船を
増やすなど
警備体制の
強化を
進める方針です。
海上保安庁によりますと、
去年、
尖閣諸島周辺の
領海に
侵入した
中国当局の
船は
延べ126
隻で、
おととしに
比べて56
隻増えました。
さらに、領海のすぐ外側にある「接続水域」の航行も増えていて、中国当局の船が航行した日数は去年1年のうち282日に上り、平成20年に統計を取り始めてから最も多くなったことが分かりました。
一方、石川県の能登半島沖の日本の排他的経済水域にある「大和堆」と呼ばれる漁場の周辺では、ここ数年、北朝鮮のイカ釣り漁船による違法操業が相次いでいて、去年、海上保安庁は1308隻に退去警告を行い、このうち252隻に放水を行ったということです。
海上保安庁は、日本の周辺海域では緊迫した情勢が続いているとして、来年度、大型巡視船をこれまでの67隻から2隻増やすなど警備体制の強化を進める方針です。
海上保安庁は「いかなる状況にも適切に対応できるようにしていきたい」と話しています。