この祭りでは、「ブラックナザレ」と呼ばれる黒いキリスト像を台車に乗せ、20時間以上かけてマニラの街を行進しました。
この像に触れると、病気が治ったり、奇跡を起こす力を授かったりすると信じられていて、像まで近づけない信者たちもハンカチなどを投げ入れて祝福を得ようとしています。
ブラックナザレ像は、1600年代にメキシコから運ばれる際、船が火事になり、黒く焦げたと伝えられていて、スペイン統治時代に布教活動に用いられました。
東南アジア唯一のキリスト教国であるフィリピンは、国民の8割以上がカトリック信者で、当局によりますと今年は230万人以上が参加したということです。