震度7クラスよりも
震度5クラスの
地震が
発生したときのほうが
高速道路での
車の
事故が
起きやすく
なるという
研究結果を
京都大学のグループがまとめました。
ドライブシミュレーターを
使って
集めた
地震発生時の
ブレーキ操作などに関する
データを
分析したもので、
研究グループは
事故防止の
システムの
開発につなげたいとしています。
この研究結果は京都大学工学研究科のグループがまとめました。
36人にドライブシミュレーターを操作してもらい、高速道路を時速80キロで走行中に地震に見立てた揺れが起きた際のブレーキやハンドル操作などのデータを集めました。
これを分析したところ、震度7クラスの大地震では9割のドライバーが揺れと同時に急ブレーキを踏み始めましたが、震度5クラスでは急ブレーキを踏んだドライバーは6割にとどまり、ほぼ減速せず走行を続ける人もいました。
その結果、前後の車両と衝突する確率が、震度7クラスより、震度5クラスのほうが2倍ほど高くなったということです。
研究グループの清野純史教授は「揺れの感じ方に差が出てブレーキの反応がばらついた。事故を防ぐにはドライバーにどう一斉に同じ行動を取らせるかが重要だ」と話していて、研究グループは、研究結果を地震が発生したことをドライバーに周知する方法や、事故を防止するシステムの開発につなげたいとしています。