自民党の
河井案里参議院議員は、
初当選した
去年の
参議院選挙の
前に、みずからと
夫の
政党支部に、
党本部から
合わせて
1億5000
万円が
振り込まれていた
などと
週刊誌で
報じられたことについて「
違法性はない」と
述べました。
自民党の
河井案里参議院議員は、23
日発売された「
週刊文春」で、
初当選した
去年7月の
参議院選挙の
前に、みずからと
夫の
河井克行前法務大臣の
政党支部に、
党本部から
合わせて1
億5000
万円が
振り込まれていた
などと
報じられました。
これについて、河井案里氏は23日、記者団に対し「いただきました」と認め、「私が活動を始めたのは4月半ば以降で、選挙までのわずか2か月半の間に党勢を拡大しなければいけないということで、短い期間に資金が集中したものと考えている」と述べました。
一方で「政治資金収支報告書にしっかりと記載し、報告することにしているので、違法性はないと考えている」と述べました。
また、23日の参議院本会議の代表質問で、みずからが取り上げられたことについて「政治家として本当に申し訳なく思っている」と述べました。
河井案里氏は、参議院選挙でみずからの陣営が、いわゆるウグイス嬢の運動員に法律の規定を超える報酬を支払っていたなどと、去年10月に「週刊文春」で報じられ、先週には広島地検から秘書が事情を聴かれるなどしています。
立民 安住国対委員長「事件の原資なら大問題」
立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し、「他党のことなので金額の多寡をどうこう言う立場にはないが、事情聴取されている事件の原資としてお金が使われたとすれば非常に大きな問題だ。ほかの候補者の何倍ももらっているということは、いわば『特別扱い』であり、無関心ではいられず、たださなければならない」と述べました。
国民 原口国対委員長 「カネまみれ政権」
国民民主党の原口国会対策委員長は、記者団に対し「政党支部に対して自民党本部から振り込まれたとされるお金が、買収などの不適切なことに使われていたならば重大なことだ。カネまみれ、利権まみれの政権を1秒たりとも存在させてはならず、野党が結束して対応したい」と述べました。
地元 広島市長「額より使い方が適切かどうかが重要」
地元広島市の松井市長は23日の記者会見で、「選挙資金の確保は法令にのっとってやらないといけない。額が多いかどうか以上に、お金の使い方が法令どおり適切になされているかどうかが重要だ」と述べました。
また、松井市長は、両議員の事務所が公職選挙法違反の疑いで広島地検の捜索を受けたことについて、「有権者からすると、なぜこうした事態が起きているのか知りたいと思う。今起きている事象を国会議員としてどう捉えているか言ってもらうことが、すべてのスタートだ」と述べ、重ねて説明責任を果たすよう求めました。