人類最後の
日までの
残り時間を
象徴的に
示す「
終末時計」の
時刻を
発表してきた
アメリカの
科学雑誌は
大国間の
軍拡競争に
加え、
気候変動への
対策の
遅れなどで、
人類に対する
危機はかつてなく
迫っているとして、
これまでで
最も短い残り「
1分40
秒」と
発表しました。
アメリカの
科学雑誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は23
日、
首都ワシントンで
記者会見を
開き、
人類最後の
日までの
残り時間を
象徴的に
示す「
終末時計」の
針を、
残り「
2分」だった
去年から20
秒進め、
残り「
1分40
秒」と
発表しました。
これは
冷戦期から
現在までの
間でもっとも
短い残り時間です。
その理由としてINF=中距離核ミサイルの全廃条約の失効による核軍縮への不信感や、アメリカとイランの対立の激化、それにアメリカと北朝鮮の核・ミサイル問題についての交渉の停滞や宇宙やサイバースペースを舞台にした新たな軍拡競争の激化などで世界的に軍事的な緊張が高まっているためだとしています。
また気候変動に対する各国の関心が低く、効果的な対策がとられていないことも人類にかつてない危機をもたらしているとしています。
会見にはパン・ギムン(潘基文)前国連事務総長も出席し、「多国間主義の重要性が増している」と述べ、各国間の対話による問題の解決を訴えました。