新型コロナウイルスへの
感染が
確認された
香港の
男性が
乗船していた
日本発着のクルーズ
船が、
4日、
周遊を
終えて
横浜に
戻ることから、
厚生労働省は、
男性と
接触した
人の
特定を
進めるとともに、
乗客が
上陸する
際の
検疫など、
水際対策を
徹底することにしています。
香港の
衛生当局によりますと、
香港に
住む80
歳の
男性が、
横浜から
出港した
日本発着のクルーズ
船で
帰国したあと、
新型コロナウイルスへの
感染が
確認されました。
男性は、先月17日に飛行機で東京に到着したあと、20日に横浜港からクルーズ船に乗船し、25日に香港に到着したということです。
男性は、乗り込む前日の19日からせきが出始め、帰国後の30日に発熱の症状が出たため、検査を受け、今月1日に感染が確認されました。
運航会社によりますと、このクルーズ船は、香港のあと、ベトナムや台湾に加え、今月1日には沖縄 那覇にも立ち寄り、4日横浜に戻る予定だということです。
船内でサービスに当たっている乗組員などは、船内のメディカルセンターで医師が問診を行っていて、これまでに発熱などの症状を訴えた人は出ていないということです。
厚生労働省は、男性と船内で接触した人の特定を進めるとともに、乗客が横浜港で上陸する際に検疫を行うなど、水際対策を徹底することにしています。
官房長官「適切に対応していく」
菅官房長官は午前の記者会見で、新型コロナウイルスへの感染が確認された香港の男性が乗船していたクルーズ船について、「今後、横浜港に入港予定であり、検疫法に基づいて検疫を行うなど適切に対応していく」と述べました。
チャーター機第4便「今週半ば以降の運用」
また中国の湖北省から希望する人を帰国させるチャーター機の第4便について、菅官房長官は「希望する邦人全員が帰国できるよう、あらゆる手段を尽くして調整を進めているが、中国側との調整やさまざまな準備の関係上、次のチャーター機の派遣は今週半ば以降の運用にならざるをえない」と述べました。
そのうえで中国籍の配偶者や家族の搭乗については「中国政府の方針を踏まえつつ、何ができるか、関係方面と調整を進めているところだ」と述べました。
一方1日から実施している、入国申請前の14日以内に中国・湖北省に滞在歴がある外国人などの入国を拒否する措置をめぐり、1日時点で、入国が拒否された外国人は5人に上ったことを明らかにしました。
厚労相「しっかり検疫などで対応」
加藤厚生労働大臣は衆議院予算委員会で、新型コロナウイルスへの感染が確認された香港の男性が乗船していた日本発着のクルーズ船について「船には新型コロナウイルスの症状かどうか別にして、熱があったり、ちょっと体調が悪いという方もいるので、横浜に入った段階で、しっかり検疫などで対応していきたい」と述べました。