京都府に
住む中国籍の20
代の
男性が
新型コロナウイルスに
感染していることが
新たに
確認されました。
男性は
発症から
2週間以内に
中国への
渡航歴はなく、
勤務先で
中国からの
観光客を
接客したと
話しているということです。
厚生労働省によりますと、
新たに
感染が
確認されたのは
京都府に
住む中国籍の20
代の
男性です。
男性は発熱とせきの症状が出て先月25日から仕事を休み、4日、ウイルス検査を行ったところ感染が確認されたということです。
男性は現在は熱はなく、せきもおさまってきているということです。
厚生労働省によりますと、男性は発症から2週間以内に中国への渡航歴はなく、勤務先で中国からの観光客が1日300人程度訪れる店で接客していたということです。
中には湖北省から来たと思われる客も含まれ、1メートル以内の近距離で会話をすることが多かったと話していて、厚生労働省は接客の際に感染した可能性があるとしています。
これで、国内で感染が確認された人は合わせて35人となりました。
厚生労働省は国内では現在、流行が認められている状況ではなく、かぜやインフルエンザ対策と同様に、手洗いやせきエチケットなどの感染症対策に努めてほしいと呼びかけています。
一方、京都市は記者会見で「濃厚接触者は先月25日から28日に男性の看病にあたっていた友人1人のみで、これまでのところ発熱や呼吸器症状はない」としています。
また「男性が働いていた店舗には従業員が全体で30人ほどいて、今のところ症状が出ている人はいない。今後、感染が分かることもありうるので、状況に応じて医療機関の受診を促したい」と話しました。
そのうえで、「男性に話を聞いたところ、客の中に武漢から来た人もいたのではないかということだった。接客する時間は客1人当たり5分から10分ほどで、50センチから100センチの距離で会話することもあったとみられる。濃厚接触なのか判断は難しいが飛まつがとんでかかる距離で接客していたこともあり、濃厚接触に近いのではないかと考えている」と説明しました。
京都市は、「武漢から来た観光客からの感染だろうと考えられる。2次感染も起きておらずフェーズが変わったとは考えていない」と話しています。