新型コロナウイルスの
集団感染が
確認されたクルーズ
船で、
新たに60
人余りの
感染が
確認されました。クルーズ
船で
感染が
確認されたのは、
合わせて130
人余りとなりました。
厚生労働省は、クルーズ
船「ダイヤモンド・プリンセス」の
船内で
今月3日から
乗客と
乗員全員にあたる
合わせて3700
人余りの
検疫を
行い、
このうち、
発熱やせき
などの
症状があったり、
症状が
ある人と
濃厚接触したりした
人などから
検体を
採取してウイルス
検査を
実施してきました。
この結果、10日、新たに60人余りの感染が確認されたということです。厚生労働省は感染が確認された人たちを医療機関に搬送することにしています。
これでクルーズ船で感染が確認されたのは、130人余りとなりました。
クルーズ船は先月20日に横浜を出発し、その後、香港に住む80歳の男性が香港で船を下りたあとに新型コロナウイルスへの感染が明らかになっていました。
厚生労働省は残るおよそ3600人の乗客と乗員について、今後も引き続き船内にとどまったうえで、原則として今月5日からの14日間は客室などで待機することを求めることにしています。
また、感染が確認された人と濃厚接触したり、発熱などの症状が見られたりする人については、順次、ウイルス検査を実施していくことにしています。
乗員乗客全員への検査 現段階では難しい 官房長官
菅官房長官は午後の記者会見で、クルーズ船で新たに60人余りの感染が確認されたことについて「検査を進める中で、陽性反応が出ていると報告を受けている。検査結果をきちんと整理のうえ、本人に伝えてから厚生労働省から公表される。今後はウイルス検査の処理能力などを踏まえつつ、引き続き、船内の乗員乗客の健康や不安の解消を最優先に対応していきたい」と述べました。
そして乗員乗客全員への検査実施については、「現状においては厳しいものがある」と述べ、現段階では難しいという認識を示しました。