国連は25日に発表した報告書の中で去年、殺人事件で犠牲となった女性のうちおよそ6割がパートナーや家族など身近な人に殺害されたとの推計を明らかにしました。
UNODC=国連薬物犯罪事務所は25日、フェミサイド=女性を狙った殺人事件に関する報告書を発表しました。この中では去年1年間、世界全体で殺人事件の犠牲になった女性はおよそ8万5000人で、このうち6割にあたるおよそ5万1000人が親しいパートナーや家族など身内によって殺害されたとしています。
これに対して、男性を殺害した加害者のうち身内はおよそ1割で、女性が家庭内での事件で犠牲となる割合の高さが際立っています。
地域別では、人口10万人当たりで身内に殺害された女性の人数が最も多かったのはアフリカでした。