インド洋の島国モルディブが来月1日から、旅行者に課す出国税の額を最大4倍に引き上げる。
税額は旅行者が利用する出国便のクラスごとに設定されている。乗客1人につき、エコノミークラスは現行の30ドル(約4600円)から50ドル(約7600円)に、ビジネスクラスは60ドルから120ドルに、ファーストクラスは90ドルから240ドルに、プライベートジェットの利用者は120ドルから480ドルに、それぞれ改定される。
年齢、パスポート、飛行距離や時間にかかわらず、同国を訪れるすべての外国人が適用対象だ。
モルディブの国税当局が今月、引き上げを発表していた。当局によると、税収は同国の玄関口、ベラナ国際空港の維持管理に使われる。
ただし、出国税は通常、航空券の価格に含まれるため、旅行者が空港で支払う必要はない。
同国を拠点とする全席ビジネスクラスの新興航空会社「ビヨンド」は公式サイト上で、改定前の今月30日までにチケットを購入するよう呼び掛けている。