募金活動を行ったのは石川県南部の小松市と加賀市、能美市にある10の高校の生徒会で、1月の中旬ごろからそれぞれの高校や地元の駅前で活動してきました。
これまでに72万円余りが集まり、校舎の被害が大きかった珠洲市と輪島市、穴水町などの8つの高校に贈られる予定で、10日、金沢市で目録の贈呈式が行われました。
式では募金活動を行った14人の生徒が、被災して金沢市内で避難生活を送る3人の生徒に目録を手渡し、その後、地震や高校生活について話し、交流を深めていました。
目録を受け取った珠洲市の高校2年生で、自宅が被害を受けた前田海さんは「同じ高校生の仲間が集めたお金をいただけるのはとてもうれしいです。たくさん温かいことばもかけてもらい、前向きになれました」と話していました。
募金活動を行った小松市の高校2年生、橋紀仁さんは「県内の同世代の仲間が被災した仲間を思っていることを知ってほしく、そのことが少しでも安心につながればと思い、活動を続けてきました。こうした活動を通じてさらに支援の輪が広がるように、できることをしていきたいです」と話していました。
高校に贈られるお金は校舎の修繕などに充てられる見通しだということです。