中国政府が9日に発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で0.7%上昇し、6カ月ぶりにプラスに転じた。
ロイター通信は0.3%の上昇を予想していた。
中国のCPIは昨年8月から下落傾向が続き、1月には約15年ぶりの下げ幅を記録していた。
アナリストらは2月の上昇について、春節(旧正月)が昨年は1月、今年は2月だったことが影響しているとの見方を示す。「中国のデフレが終わったと結論付けるのは時期尚早。内需は依然として弱い」と指摘する声もある。
2月は観光、娯楽関連のサービス部門が好調で、観光分野の上昇率は23.1%と全体のトップだった。
だがアナリストによれば、春節の効果が薄れる3月のCPIは0.4%ほどにとどまる見通し。春節の休暇が終わった後、すでに食品価格は下落し始めているという。
一方で、2月の生産者物価指数(PPI)は前月比2.7%下落し、17カ月連続のマイナスとなった。