米べいニューヨーク州北部しゅうほくぶの住宅じゅうたくで男性だんせいがペットとして飼育しいくしていたワニが、違法飼育いほうしいくと判断はんだんされて当局とうきょくに押収おうしゅうされた。

州環境保全局しゅうかんきょうほぜんきょくのフェイスブックによると、環境保全警察かんきょうほぜんけいさつが１３日にち、同州北西部どうしゅうほくせいぶハンバーグの住宅じゅうたくから、体長約たいちょうやく３．３メートル、体重約たいじゅうやく３４０キロのワニを押収おうしゅうした。

押収おうしゅうされたのは「アルバート」と名付なづけられた３０歳さいくらいのオスのワニ。飼かい主ぬしの男性だんせいはアルバートのために自宅じたくを増築ぞうちくして遊泳ゆうえいプールを設置せっちし、一般いっぱんの人ひとがプールに入はいってワニと触ふれ合あうことも許ゆるしていたという。

飼かい主ぬしのトニー・カバレロさんはＣＮＮ提携局ていけいきょくＷＫＢＷの取材しゅざいに対たいし、「私わたしはアルバートの父親ちちおやだ」「この子こはみんなの家族同然かぞくどうぜんだ」と訴うったえた。

アルバートの飼育免許しいくめんきょは２０２１年ねんに期限きげんが切きれ、環境保全局かんきょうほぜんきょくに更新こうしんを申請しんせいしたが認みとめられなかったという。

環境保全局かんきょうほぜんきょくは「たとえ飼かい主ぬしが免許めんきょを持もっていたとしても、一般いっぱんの人ひととの接触せっしょくは禁きんじられており、免許失効めんきょしっこうと当該動物押収とうがいどうぶつおうしゅうの根拠こんきょとなる」とＷＫＢＷにコメントしている。

同局どうきょくは地元警察じもとけいさつや動物保護団体どうぶつほごだんたいの協力きょうりょくを得えてワニを押収おうしゅうした。ワニは両目りょうめとも失明しつめいし、脊椎せきつい（せきつい）の合併症がっぺいしょうなどの健康問題けんこうもんだいを抱かかえているという。

当面とうめんは「免許めんきょを持もつ世話人せわにん」がワニを預あずかり、その後生涯飼育ごしょうがいしいくできる場所ばしょに移転いてんさせる予定よてい。

ニューヨーク州しゅうではワニのような危険動物きけんどうぶつについて、飼かい主ぬしが州環境保全局しゅうかんきょうほぜんきょくの危険動物免許きけんどうぶつめんきょを取得しゅとくしない限かぎり、飼育しいくを禁止きんししている。