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★男子 200m 個人メドレー【決勝】瀬戸が代表内定
男子200メートル個人メドレーの決勝は、29歳の瀬戸大也選手選手が、準決勝までの泳ぎでタイムが落ちていると分析していた最初のバタフライで3番手と出遅れました。
しかし、このあとの背泳ぎで2番手に浮上すると、後半、一気にペースを上げたいと話していた平泳ぎでトップに立ちました。
そして、最後の自由形でもスピード感ある泳ぎでリードを守り、1分56秒87のタイムで優勝し、日本水泳連盟が定める派遣標準記録を突破して、パリオリンピックの代表に内定しました。
瀬戸選手は3大会連続のオリンピックの切符です。
2位には20歳の大学生、小方颯選手が最後の自由形で追い上げて入りましたが、派遣標準記録まで0秒01届かず、代表内定はなりませんでした。
瀬戸大也「この夏は任せてほしい」
瀬戸大也選手は「完璧なレースができたと思う。400メートル個人メドレーでは思ったようなレース運びができなかったが、自信を持っていいイメージで臨むことができた」と充実感をにじませました。
そのうえで自身3回目となるオリンピックに向けて「最近の結果では金メダルとは言えないが、キャリアは十分積んできていると思うので自己ベストを出してメダル獲得を目指していきたい。自分の得意な夏なので、この夏は任せてほしい」と力強く意気込みを語りました。
【決勝 結果】派遣標準記録 1:57.51
▽2.小方 颯 1:57.52
▽3.森 拓海 1:58.01
▽4.宮本一平 1:58.75
▽5.松下知之 1:59.53
▽6.牧野航介 1:59.88
▽7.井狩裕貴 2:00.77
▽8.松本周也 2:01.71
☆代表内定:瀬戸大也(せと・だいや)
瀬戸大也選手は埼玉県出身の29歳。で、得意のバタフライでは200メートルの日本記録を持っています。
5歳で水泳を始め、1994年生まれの同学年、リオデジャネイロオリンピックの金メダリストの萩野公介さんとは小学生のころから切磋琢磨してきました。互いにライバルとして成長するなか、2013年の世界選手権では初出場で400メートル個人メドレーで日本選手として、この種目で初めて金メダルを獲得する快挙を成し遂げました。
そして、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、400メートル個人メドレーで、金メダルだった萩野さんには敗れたものの、銅メダルを獲得しました。その後も世界選手権などで活躍を続けましたが、東京オリンピックでは1年延期となった影響でモチベーションの低下に苦しみ、200メートル個人メドレーでは4位、400メートル個人メドレーでは予選で敗退し、メダル獲得はなりませんでした。
東京大会後は、リオデジャネイロ大会で金メダルを獲得した金藤理絵さんを指導した加藤健志コーチのもとで練習を積み、去年秋からはさらなる成長を求めてオーストラリアに拠点を移し、現地の有力コーチの指導を受けています。
2月の世界選手権では、400メートル個人メドレーで銅メダルを獲得し、世界選手権で7大会連続となるメダルを獲得していました。
★女子 200m 背泳ぎ【決勝】山本千晶が優勝も内定ならず
女子200メートル背泳ぎの決勝で、17歳の高校生、山本千晶選手が2分10秒82のタイムで優勝しましたが、日本水泳連盟が定める派遣標準記録は切れず、代表内定はなりませんでした。
【決勝 結果】派遣標準記録 2:08.65
▽1.山本千晶 2:10.82
▽2.水野柚希 2:11.62
▽3.長岡愛海 2:12.30
▽4.秀野由光 2:12.57
▽5.古林毬菜 2:12.94
▽6.弘中花音 2:14.40
▽7.鈴木彩心 2:14.48
▽8.小西杏奈 2:15.31
★男子 50m 自由形【決勝】塩浦慎理1位も内定ならず
男子50メートル自由形の決勝が行われ、この種目の日本記録保持者の塩浦慎理選手が22秒17のタイムで優勝しましたが、設定された派遣標準記録は切れず、この種目での代表内定はなりませんでした。
【決勝 結果】派遣標準記録 21.82
▽1.塩浦慎理 22.17
▽2.川根正大 22.21
▽3.中村 克 22.31
▽4.中尾駿一 22.47
▽5.重藤流世 22.48
▽6.坂田怜央 22.54
▽7.坂井孝士郎 22.61
▽8.須田悠介 22.80
◆女子 50m 自由形 準決勝 池江璃花子が1位で決勝へ
女子50メートル自由形の準決勝では、すでに女子100メートルバタフライでパリオリンピック代表に内定している池江璃花子選手が序盤から持ち味の伸びやかな泳ぎでトップを守り、ただ1人、24秒台の24秒91のタイムで全体トップで決勝進出を決めました。
池江璃花子「決勝は集中して自分のレースをしたい」
池江璃花子選手は「予想していたタイムよりも遅かったので、泳ぎが硬かったかなと思う。修正して決勝に臨みたい。決勝の目標は派遣標準記録を切ることなので、集中して自分のレースをしたい」と話していました。
【準決勝 結果】派遣標準記録 24.55
▽1.池江璃花子 24.91
▽2.池本凪沙 25.32
▽3.相馬あい 25.34
▽4.山本茉由佳 25.45
▽5.溝口歩優 25.49
▽6.神野ゆめ 25.58
▽7.廣下菜月 25.64
▽8.高橋美紀 25.81
▽9.榎本裕月 25.86
▽10.平井瑞希 25.93
▽10.吉永晴香 25.93
▽12.大嶋千桜 26.02
▽13.片山珠里 26.05
▽14.秋高実昇 26.11
▽15.伊東開耶 26.19
▽16.平良吏美華 26.21
◆女子 200m 個人メドレー 準決勝 大橋悠依1位で決勝へ
女子200メートル個人メドレーの準決勝が行われ、東京オリンピックで
女子個人メドレーで2冠の大橋悠依選手が1位で決勝進出です。
大橋選手は女子400メートル個人メドレーでは代表内定を逃しており、「競技人生をかけて臨む」と意気込みを語っていたこの種目で、前半からトップに立つと、後半も伸びのある泳ぎを見せ、2分12秒30のタイムで全体トップで決勝進出を決めました。
大橋悠依「決勝へ最高の準備をして楽しみたい」
レース後、大橋悠依選手は「後半を上げていくという思ったようなレースができた。決勝へ向けてはやるしかないので、最高の準備をしてレースを楽しみたい」と話していました。
【準決勝 結果】派遣標準記録 2:10.70
▽1.大橋悠依 2:12.30
▽2.石川真菜 2:13.61
▽3.成田実生 2:13.75
▽4.長岡海涼 2:13.93
▽5.松本信歩 2:14.55
▽6.貝瀬結香 2:14.99
▽7.佐藤梨央 2:15.42
▽8.佐々木珠南 2:15.61
▽9.木津喜一花 2:15.62
▽10.黒部和花 2:15.69
▽11.澤野莉子 2:15.81
▽12.谷川亜華葉 2:16.34
▽13.中嶋 碧 2:16.62
▽14.鈴木莉緒 2:16.69
▽15.石原愛依 2:16.70
▽16.川口茉美 2:17.16
◆男子 100m バタフライ 準決勝 松元克央が1位で決勝へ
男子100メートルバタフライの準決勝が行われ、“カツオ”こと、松元克央選手が1位で決勝へ進みました。男子200メートル自由形に続く2つ目の代表内定を目指します。
【準決勝 結果】派遣標準記録 51.43
▽1.松元克央 51.54
▽2.水沼尚輝 51.59
▽3.寺門弦輝 51.66
▽4.本多 灯 51.81
▽5.川本武史 52.00
▽6.田中優弥 52.29
▽7.阪本祐也 52.36
▽8.安江貴哉 52.59
▽9.成嶋義徳 52.62
▽10.赤羽根康太 52.65
▽11.内藤大翔 52.68
▽12.塚本康介 52.75
▽12.田中大貴 52.75
▽14.幌村 尚 52.83
▽15.北川凜生 52.94
▽16.山本拓武 53.06
◇女子 50m 平泳ぎ【決勝 結果】
▽1.鈴木聡美 30.42
▽2.宮坂倖乃 31.24
▽3.牧野紘子 31.58
▽4.加藤心冨 32.06
▽5.斎藤千紘 32.08
▽6.高崎有紀 32.13
▽7.高橋奈々 32.15
▽8.黒部和花 32.28
《7日目 夜のレース/スタートリスト》
★は代表内定がかかるレース
◆19:34~男子 100m バタフライ 準決勝
◇世界記録 49.45
◇日本記録 50.81 ▽1.内藤大翔(中京大) ▽2.阪本祐也(富士防/大紀SC) ▽3.田中優弥(スウィンSS/イナホスポーツ) ▽4.川本武史(TOYOTA) ▽5.松元克央(ミツウロコ/三菱養和SS) ▽6.安江貴哉(新東工業東京) ▽7.塚本康介(日ポリ化工/近大クラブ) ▽8.田中大貴(イトマン東京) ▽1.幌村 尚(あいおいニッセイ/東京ドームS) ▽2.成嶋義徳(明治大/アクラブ堀之内) ▽3.本多 灯(イトマン東京/日本大) ▽4.水沼尚輝(新潟医福大職) ▽5.寺門弦輝(セントラルスポーツ/日本大) ▽6.赤羽根康太(自衛隊/スウィン大宮) ▽7.北川凜生(日本大) ▽8.山本拓武(早稲田大) ◆19:46~女子 200m 個人メドレー 準決勝 ◇世界記録 2:06.12 ◇日本記録 2:07.91 ▽1.佐藤梨央(東京SC/青山学院大) ▽2.澤野莉子(イトマン東京/中央大) ▽3.黒部和花(東京SC/日本大) ▽4.成田実生(金町SC) ▽5.木津喜一花(イトマン東京/明治大) ▽6.松本信歩(東京ドームS/早稲田大) ▽7.谷川亜華葉(イトマン近大) ▽8.鈴木莉緒(ATSC.YW/八王子高) ▽1.石原愛依(auFG) ▽2.石川真菜(イトマン港北) ▽3.貝瀬結香(東京SC/戸山高) ▽4.大橋悠依(イトマン東進) ▽5.長岡海涼(山形DC/東北高) ▽6.佐々木珠南(ウイング八戸) ▽7.中嶋 碧(ナントSC/南砺福野高) ▽8.川口茉美(神奈川大/ルネサンス港南中) ◆20:00~女子 50m 自由形 準決勝 ◇世界記録 23.61 ◇日本記録 24.21 ▽1.大嶋千桜(イトマン/四條畷学園高) ▽2.高橋美紀(林テレンプ) ▽3.廣下菜月(中京大) ▽4.池江璃花子(横浜ゴム/ルネサンス) ▽5.溝口歩優(セントラル藤沢/日大藤沢高) ▽6.榎本裕月(ADカツラギSS) ▽7.平井瑞希(ATSC.YW/日大藤沢高) ▽8.伊東開耶(セントラルスポーツ/昭和学院高) ▽1.片山珠里(ルネサンス神戸/武庫川女子大) ▽2.山本茉由佳(ルネサンス) ▽3.相馬あい(ミキハウス) ▽4.池本凪沙(イトマン東京/中央大) ▽5.神野ゆめ(中京大) ▽6.秋高実昇(豊川高) ▽7.吉永晴香(県立岐阜商高/岐阜SC) ▽8.平良吏美華(沖縄SS豊見城) ★20:15~男子 50m 自由形【決勝】 ◇世界記録 20.91 ◇日本記録 21.67 ▽1.須田悠介(早稲田大) ▽2.川根正大(ツカサドルフィン) ▽3.中尾駿一(静科) ▽4.塩浦慎理(イトマン東進) ▽5.坂井孝士郎(大和ハウス) ▽6.中村 克(イトマン東進) ▽7.重藤流世(イトマン近大) ▽8.坂田怜央(JOYFIT帯広) ★20:24~女子 200m 背泳ぎ【決勝】 ◇世界記録 2:03.14 ◇日本記録 2:07.13 ▽1.秀野由光(神奈川大) ▽2.鈴木彩心(豊川高) ▽3.小西杏奈(ガスワン/サイサン) ▽4.山本千晶(ダンロップSC/日大藤沢高) ▽5.古林毬菜(神奈川大学AD) ▽6.水野柚希(スウィン大教/栄東高) ▽7.長岡愛海(山形DC/山形商業高) ▽8.弘中花音(イトマン/四條畷学園高) ★20:37~男子 200m 個人メドレー【決勝】 ◇世界記録 1:54.00 ◇日本記録 1:55.07 ▽1.松本周也(ひまわりNW) ▽2.宮本一平(ガスワン/サイサン) ▽3.小方 颯(イトマン港北/日本大) ▽4.瀬戸大也(CHARIS&Co.) ▽5.松下知之(スウィン宇都宮/宇都宮南高) ▽6.森 拓海(コナミスポーツ/国士舘大) ▽7.牧野航介(東洋大/ヨコハマSC) ▽8.井狩裕貴(イトマン東京) ◇20:50~女子 50m 平泳ぎ【決勝】 ◇世界記録 29.16 ◇日本記録 30.10 ▽1.高橋奈々(筑波大) ▽2.斎藤千紘(セントラル目黒/県スポ協) ▽3.高崎有紀(ダッシュ新潟) ▽4.鈴木聡美(ミキハウス) ▽5.宮坂倖乃(コナミスポーツ) ▽6.牧野紘子(あいおいニッセイ/東京ドームS) ▽7.加藤心冨(スウィン鴻巣/春日部共栄高) ▽8.黒部和花(東京SC/日本大) 《大会7日目の見どころ》 東京アクアティクスセンターで行われている、競泳のパリオリンピックの代表選考を行う大会は、7日目の23日、オリンピック種目以外も含め、あわせて4つの種目で決勝が行われます。 29歳の瀬戸大也選手が3大会連続のオリンピック出場を目指して出場します。瀬戸選手は、大会2日目の18日に行われた400メートル個人メドレーの決勝では、2位で派遣標準記録を切れず、代表内定を逃していました。 この種目では ▽400メートル個人メドレーで瀬戸選手を破って代表に内定した18歳の松下知之選手や ▽去年の世界選手権代表の20歳の小方颯選手といった実力をつけている若手もおり、激しい代表争いとなりそうです。 200メートル個人メドレーは、よりスピードが求められます。 勢いに乗る松下選手は「瀬戸選手とはかなり接戦になると思う。400メートルから気持ちを切り替えて、スピードを前半から出していかないと、後半に追い込む持ち味も出せないと思う。積極的なレースをしていきたい」と話しています。 対する3大会連続のオリンピック出場へあとがない瀬戸選手は「長いキャリアの中でいろいろなことを経験させてもらっているので、代表に決まっていないが、やけに落ち着いている。やれることはやったし、その中で戦っていくだけ。内定が決まっていない状態のドキドキ感も楽しんでいる」とベテランらしい落ち着いた心境で臨めると語っていました。 “勢い”の松下選手か、瀬戸選手の“意地”か、小方選手などが割って入るのか注目です。 このほか ◆男子50メートル自由形では、この種目の日本記録保持者で32歳のベテラン、塩浦慎理選手が登場するほか ◆女子200メートル背泳ぎでは若手が力をつけてきており、派遣標準記録を切ることができるか注目されます。 【豆知識】パリ五輪 代表選考方法は?“一発勝負”です 競泳のパリオリンピック代表はいわばで決まります。 今回の代表選考会の決勝で日本水泳連盟が設けた派遣標準記録を突破したうえで、2位以内に入った選手が内定します。 この派遣標準記録は、オリンピックに出場した日本選手全員が決勝に進出し、複数のメダルを獲得することを目指して日本水泳連盟が設けた独自の基準で、今回は2017年以降のオリンピックと世界選手権の10位相当のタイムが設定されています。すべての種目で、世界水連が定めるオリンピックの参加基準よりも速いか同じタイムであるうえ、800メートル自由形は日本記録よりも速いタイムとなっています。また、4人で泳ぐリレーの種目についても、リレー用の派遣標準記録が設定されています。