世界最高峰エベレスト(標高8849メートル)の登山者に対して今年から、汚染対策の一環として排泄(はいせつ)物の持ち帰りが義務付けられます。
登山者のほとんどは、ネパール側から1万1000ドル(約160万円)の入山料を払ってエベレストに挑みます。装備や食料、酸素、シェルパのガイド費用などを含めると、登山費用は3万5000ドルを超します。
それでもエベレストが排泄物問題を抱えているのは、登山者の多さと、微生物の分解を妨げる過酷な環境によります。
「エベレストの人糞(じんぷん)問題はあまりにひどい」。エベレスト登頂者団体の幹部はCNNにそう語り、山頂では人糞が「山の環境を汚染している」と言い添えました。