中国の
習近平国家主席は
北京を
訪れている
アメリカ企業の
トップらと
会談し
両国の
関係強化に
向けて
協力を
呼びかけました。
習主席が
外国企業の
関係者と
面会するのは
珍しく、
経済分野の
協力を通じて両国関係を
安定化させたいねらいが
あるとみられます。
中国外務省によりますと、習近平国家主席は27日、首都 北京の人民大会堂でアメリカの投資会社や大手半導体メーカーなどの企業トップらと会談しました。
このなかで習主席は「ここ数年、中米関係は多くの紆余曲折(うよきょくせつ)と厳しい試練に直面したが、その教訓は学び取るに値する。両国は相手の発展を後押しすべきで、妨げになってはならない」と強調しました。
そのうえで「世界経済の回復を推し進めるには両国の連携と協力が必要だ。アメリカ側は中国側に歩み寄り、正しいつきあい方を積極的に模索しなければならない」と述べ、関係強化に向けて協力を呼びかけました。
習主席が外国企業の関係者と面会するのは珍しく、ことし1月に日本の経済界の代表らが参加する「日中経済協会」の訪問団が中国を訪れた際には李強首相が対応しました。
習主席としてはアメリカとの間で半導体などの先端技術をめぐる争いが続き、外国企業からの直接投資も減少するなか、経済分野の協力を通じて両国関係を安定化させたいねらいがあるとみられます。