「
紀伊國屋書店」や「
蔦屋書店」
などライバルどうしの
書店が
手を
結び、
仕入れや
流通を
共同で
行う新会社を
設立することが
明らかになりました。
書店の
減少に
歯止めが
掛からない
中、
経営の
効率化で
生まれる余力を
書店の
魅力づくりに
振り向けることがねらいです。
関係者によりますと、紀伊國屋書店のほか、「蔦屋書店」などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ、それに出版取次大手でグループで書店を運営する日本出版販売の3社は、仕入れや流通を共同で行う新会社の設立に向けて協議を始めることで合意しました。
3社が持つ販売データを共有化し、AI=人工知能を使った需要の予測に基づく発注システムを共同運営することで、本の返品率を減らし、流通の効率化を進める方針です。
さらに、顧客向けのアプリの開発など書店横断型の新たなサービスも検討します。
新会社はことし秋の設立を目指すとしています。
3
社が
展開する
書店は、
全国であわせて1000
店近くに
上りますが、
ほかの
書店にも
参加を
呼びかけることで
業界全体で
書店経営の
改善を
進めたいとしています。
出版科学研究所によりますと、ネット通販や電子書籍の普及で全国の書店の数はこの20年間でおよそ半分に減少しています。
3社は、経営の効率化で生まれる余力を書店の魅力づくりに振り向け、本の文化を守りたいとしています。