米カリフォルニア州南部の海岸に、死んだり具合が悪くなったりしたアシカやイルカが大量に打ち上げられています。イルカやアシカはサンタバーバラからサンディエゴ郡まで広い範囲の海岸に漂着し、観光客や住民から寄せられた通報はこの数週間で1000件を超えました。
海洋生物の専門家によると、まだ確認はされていないものの、アシカやイルカの被害は同地の沖合いで繁殖している有毒藻類が原因とみられます。
この種の藻類はドウモイ酸という神経毒を生成し、海鳥や魚が食べると毒になります。その毒は食物連鎖を通じてイルカやアシカのような大型哺乳類、さらには人間にも中毒症状を発生させます。