ＥＵ、米べいメタにデジタル市場法違反しじょうほういはんの予備的見解よびてきけんかい　「支払しはらうか同意どういするか」の広告こうこくモデルめぐり

フェイスブックを運営うんえいする米べいＩＴ大手おおてメタが導入どうにゅうした「支払しはらうか同意どういするか」の広告こうこくモデルをめぐり、欧州委員会おうしゅういいんかいは１日ついたち、声明せいめいで「この二者択一にしゃたくいつはユーザーに個人こじんデータ（の使用しよう）への同意どういを強しいるものであり、メタのソーシャルネットワークのパーソナライズ度どが低ひくい同等どうとうのバージョンをユーザーに提供ていきょうしていない」との予備的見解よびてきけんかいを示しめした。

メタは昨年さくねん１１月がつ、「広告こうこくなしで利用りようするサブスクリプション」サービスを欧州おうしゅうで導入どうにゅう。フェイスブックとインスタグラムのユーザーは月額最大げつがくさいだい１２．９９ユーロ（約やく２２００円えん）で広告こうこくなしのバージョンを利用りようできるようになった。支払しはらわない場合ばあいは、パーソナライズされた広告こうこくが表示ひょうじされる。

同委員会どういいんかいによる調査ちょうさの暫定的ざんていてきな結果けっかが確認かくにんされれば、欧州連合おうしゅうれんごう（ＥＵ）はデジタル市場法しじょうほう（ＤＭＡ）に基もとづき、メタに全世界年間売上高ぜんせかいねんかんうりあげだかの１０％に相当そうとうする罰金ばっきんを科かす可能性かのうせいがある。同社どうしゃの２０２３年ねんの業績ぎょうせきに基もとづけば、その額がくは１３５億おくドル（約やく２兆ちょう１８００億円おくえん）に及およぶ。

メタの広報担当者こうほうたんとうしゃは、広告こうこくなしのサブスクリプションは欧州最高裁おうしゅうさいこうさいの指示しじに従したがい、ＤＭＡに準拠じゅんきょしていると反論はんろん。同委員会どういいんかいの調査結果ちょうさけっかを受うけ入いれておらず、委員会いいんかいと建設的けんせつてきな対話たいわを進すすめると述のべた。

今回こんかいの発表はっぴょうの１週間前しゅうかんまえ、欧州委員会おうしゅういいんかいは米べいアップルがＤＭＡに違反いはんし、アプリ開発者かいはつしゃが自由じゆうに消費者しょうひしゃをより安価あんかなサービスに誘導ゆうどうすることを妨さまたげたとする予備的見解よびてきけんかいを発表はっぴょうしている。同委員会どういいんかいはさらにＤＭＡに基もとづき、米べいグーグルの親会社おやがいしゃであるアルファベットの調査ちょうさも行おこなっている。

３月がつに施行しこうされたＤＭＡは支配的しはいてきな力ちからを持もつオンラインプラットフォームにユーザーの選択肢せんたくしを広ひろげ、競合企業きょうごうきぎょうの競争きょうそうの機会きかいを増ふやすよう義務付ぎむづけている。

欧州委員会おうしゅういいんかいは来年らいねん３月後半がつこうはんまでにメタに対たいする調査ちょうさを終了しゅうりょうする見通みとおし。