ルーズベルト大統領だいとうりょうの盗ぬすまれた懐中時計かいちゅうどけい、競売出品後きょうばいしゅっぴんごに自宅じたくに戻もどる　米べい

米国べいこくのセオドア・ルーズベルト第だい２６代大統領だいだいとうりょうの懐中時計かいちゅうどけいが盗難とうなんから数十年後すうじゅうねんごに競売きょうばいに出品しゅっぴんされた後あと、米べいニューヨーク州しゅうの自宅じたくにこのほど戻もどってきた。米連邦捜査局べいれんぽうそうさきょく（ＦＢＩ）と米国立公園局べいこくりつこうえんきょく（ＮＰＳ）が明あきらかにした。

ＮＰＳによれば、この懐中時計かいちゅうどけいは、ルーズベルトの姉妹しまいのコニー・ルーズベルト・ロビンソンと義理ぎりの兄弟きょうだいのダグラス・ロビンソンから贈おくられた。ルーズベルトが１８９８年ねんに米西戦争べいせいせんそうに出発しゅっぱつする前まえのことだった。

懐中時計かいちゅうどけいの内側うちがわには「ＴＨＥＯＤＯＲＥ　ＲＯＯＳＥＶＥＬＴ　ＦＲＯＭ　Ｄ．Ｒ．　ＡＮＤ　Ｃ．Ｒ．Ｒ．」と刻印こくいんされているのが見みて取とれる。

ＮＰＳによれば、ルーズベルトは懐中時計かいちゅうどけいを戦時中せんじちゅうのほか、アフリカでの狩猟しゅりょうや南米なんべいでのアマゾンの探検たんけんの際さいにも携帯けいたいしていた。

懐中時計かいちゅうどけいは、ルーズベルトの死後しごの１９１９年ねんに記念品きねんひんとしてＮＰＳに贈おくられ、ロングアイランドにあるサガモアヒル国立史跡こくりつしせきで展示てんじされることになった。

７１年ねんにはニューヨーク州しゅうバファローにあるルーズベルトの就任式しゅうにんしきが行おこなわれた史跡しせきに６年ねんの約束やくそくで貸かし出だされた。しかし、８７年ねん７月がつに盗難とうなんに遭あい、行方ゆくえがわからなくなった。

ＮＰＳによれば、フロリダ州しゅうで昨年行さくねんおこなわれた競売きょうばいに出品しゅっぴんされた。行方ゆくえがわかったのは３６年ねんぶりだった。業者ぎょうしゃは誰だれの懐中時計かいちゅうどけいなのか気きが付つき、史跡しせきやＮＰＳに連絡れんらくを入いれたという。

ＮＰＳとＦＢＩが、この懐中時計かいちゅうどけいは８７年ねんに盗ぬすまれたものだったことを確認かくにんした。

懐中時計かいちゅうどけいは６月がつ２７日にち、サガモアヒル国立史跡こくりつしせきにあるルーズベルトの自宅じたくに戻もどってきた。懐中時計かいちゅうどけいは今後こんご３カ月げつにわたって一般公開いっぱんこうかいされる。

ＮＰＳによれば、懐中時計かいちゅうどけいを盗ぬすんだ人物じんぶつや最終的さいしゅうてきにどうやって競売きょうばいに出品しゅっぴんされたのかについてはわかっていない。