アメリカの
顧客との
取り引きで、
巨額の
損失を
出した
野村ホールディングスの
奥田健太郎社長は、
投資家向けの
説明会で「
皆様に
大変なご
心配とご
迷惑をおかけしている」と
述べたうえで、
再発防止に
取り組む姿勢を
改めて強調しました。
証券最大手の野村ホールディングスは12日、投資家向けの事業説明会をオンラインで開きました。
野村は、ことし3月期の決算で、アメリカの顧客との取り引きに関連して2457億円に上る損失を出しており、関係者によりますと、この顧客は現地の投資会社の「アルケゴス・キャピタル・マネジメント」だということです。
事業説明会で、奥田健太郎社長は「アメリカでの損失事案では、皆様に大変なご心配とご迷惑をおかけしている」と述べました。
また、今回の取り引きの損失処理が、ほぼすべて終わったこと、これまでの点検の結果、同様の取り引きはないと確認したことを明らかにしました。
そのうえで、奥田社長は大口の投資家に総合的な金融サービスを提供する「プライムブローカレッジ」と呼ばれるビジネスのリスク管理を強化するなど、再発防止に取り組む姿勢を改めて強調しました。