東京オリンピック・パラリンピックの
開幕まで2
か月余りとなり、13
日からは
新たに
建設された
仮設の
会場で、
スケートボード
などの
テスト大会が
開かれます。
大会の
延期に
伴う仮設設備の
追加費用は
合計で730
億円と
見込まれていて、
観客の
扱いが
決まらないなか、
観客席などの
整備は
ほぼ当初の
計画どおり
完了に
近づいています。
東京オリンピック・パラリンピックの競技会場では、観客数も含めて新型コロナウイルスの感染拡大前の計画どおり運営できるよう、43の施設で仮設の観客席などの工事が進められています。
このうち、江東区の「有明アーバンスポーツパーク」では、7000人を収容できる仮設のスタンドなどがほぼ完成し、13日と14日はスケートボードの、今月17日には自転車BMXフリースタイルのテスト大会が開かれます。
また、同じ江東区の「青海アーバンスポーツパーク」では、8000人収容の仮設のスタンドなどが整備され、14日から3日間、バスケットボールの3x3(スリー・エックス・スリー)のテスト大会が開かれます。
東京オリンピック・パラリンピックの仮設設備にかかる費用は、延期前は3160億円とされていましたが、延期に伴って、いったん建設した設備を安全のために撤去し改めて建設することなどが必要になり、追加で730億円がかかる見通しとなっています。
観客の扱いの判断は来月に先送りされ、大会の開催には賛否もありますが、会場の準備はどのような決定にも対応できることを前提としてほぼ当初の計画どおり整備され、完了に近づいています。
大会組織委員会は「この夏の安全安心な大会開催に向けて支障のないよう引き続き準備を進める」としています。
競技会場周辺の住民からは
競技会場で
進む仮設設備の
工事について、
周辺に
住む人たちに
聞きました。
70代の女性は「コロナ禍のなかで、観客を入れた大会は難しいと思うので、こうした工事はむだ遣いになっているのではないでしょうか」と話していました。
また、別の70代の女性は「大会のあとの施設の在り方なども含め、オリンピックのお金の使い方をしっかり検証してもらいたいです」と話していました。
一方、60代の男性は「工事を始めてからすごい早さで作られ、完成に近づいているので驚きました。大会延期に伴う追加費用はしかたがないと思いますし、せっかく作った施設なのでオリンピックはやってもらいたいです」と話していました。