東京電力福島第一原子力発電所でたまり
続けるトリチウム
などの
放射性物質を
含む処理水について、
政府は
先月基準以下に
薄めたうえで2
年後をめどに
海へ
放出する
方針を
決めましたが、
東京電力では
敷地内の
港湾から
放出するか、
海底に
配管を
設置して
沖合から
放出するかなど
具体的な
方法の
検討を
進めています。
福島第一原発でたまり続けるトリチウムなどを含む処理水について、政府が2年後をめどに国の基準以下の濃度に薄めたうえで海へ放出する方針を決めたことを受け、東京電力は具体的な放出方法やモニタリングのあり方などの検討を進めています。
このうち、処理水を放出する場所については、
▽5号機と6号機の放水口を使用するなどして港湾から放出する方法と、
▽海底に配管を新たに設置し、沖合から放出する方法を中心に検討しているということです。
沖合からの放出は、他の原子力施設でトリチウムを放出する際に実施されている方法だということです。
また、港湾からの放出は、現在、建屋周辺でくみ上げたトリチウムを含む地下水を基準以下であることを確認したうえで放出する際に行われています。
東京電力は、地元自治体や漁業者などの意見を聞きながら、具体的な放出方法を決め、原子力規制委員会の認可を得たいとしています。
処理水の海への放出をめぐっては、先月の決定以降、説明が足りないとする漁業者からの要望を受けて国による説明会が福島県内で開かれ、反対する意見が出されています。