ソフトバンク
グループは、
投資先のアメリカのシェア
オフィス大手、ウィーワークの
経営悪化で
多額の
損失が
発生し、ことし
9月までの
中間決算が15
年ぶりに
営業赤字に
転落しました。
積極的な
投資が
裏目に
出た
形で、
投資判断を
厳格にして
業績を
回復できるかが
問われそうです。
ソフトバンクグループのことし9月までの中間決算は、営業損益が155億円余りの赤字と、1兆4000億円余りの黒字だった去年の同じ時期から一転して15年ぶりの営業赤字に転落しました。
ソフトバンクグループは、このところ、携帯電話事業を子会社に任せ、10兆円規模の投資ファンドを設立するなどして海外の先端企業に積極的に投資し、利益を膨らませてきました。
しかし今回は、投資先のアメリカのシェアオフィス大手、ウィーワークの経営が悪化したことで、運営するファンドなどに巨額の損失が発生し、業績が打撃を受けました。
6日の記者会見で孫正義社長は「私自身の投資判断がまずかった。大いに反省している」と述べました。
ウィーワークに対しては、先月、1兆円規模の追加支援も決めていますが、孫社長は今後は投資先が赤字になっても救済するような投資は行わない考えを強調しました。
一方で「反省はするが萎縮はしない」とも述べ、設立を予定している第2の巨額ファンドも含めて積極的な投資を続けるという強気の姿勢も示しました。それだけに投資判断を厳格にして業績を回復できるかが問われそうです。