ロシア
外務省の
高官は、ラブロフ
外相が、
今月下旬に
名古屋で
開かれる
G20=
主要20
か国の
外相会合に
併せて
日本を
訪問し、
茂木外務大臣と
会談を
行う予定で
あることを
明らかにし、
外相間の
対話を
加速させ、
平和条約交渉を
前進させたいものとみられます。ロシア
外務省のモルグロフ
次官は
8日、ラブロフ
外相が、
今月22
日から
名古屋で
始まるG20
外相会合に
出席するため
日本を
訪れ、
茂木外務大臣と
会談を
行う予定だと
明らかにしました。
また、茂木大臣も、年末までにロシアを訪れることが期待されるとしています。
日本とロシアの平和条約交渉をめぐっては、条約の締結後、歯舞群島と色丹島を引き渡すとした「日ソ共同宣言」に基づいて、交渉を加速することで合意しました。
しかし、日本が、ロシアと対立を深めるアメリカと強固な同盟関係にあるとして、ロシアは、たびたび安全保障上の懸念を提起するなどし、交渉は進展していません。
ただ、ロシアとしても、経済的な結び付きを深めるためだけでなく、北東アジアの安全保障上の理由からも平和条約は必要だという考えで、今後、外相間の対話を加速させ、条約交渉を前進させたいものとみられます。
一方、日本政府の関係者も「日ロ関係をテンポよく進めるため、外相会談を含めていかに効率的に組み立てるか考えなくてはならない」と述べ、外相間の交渉を加速させたい考えを示しました。