アメリカが
中国のハイテク
分野への
警戒を
強めるなか、
中国企業の
この分野の
研究開発費が、
5年で70%
以上も
増えたことがわかり、
コンピューターなどの
製造業で
欧米や
日本と
並ぶ世界トップの
水準を
目指す、
国の
方針を
反映した
形となりました。
中国国家統計局は20日、5年に1度行っている中国国内の製造業やサービス業など、すべての事業所を対象にした大規模調査の結果を公表しました。
それによりますと、去年の企業などの研究開発費は、1兆2954億人民元、日本円でおよそ20兆円に上り、5年前の調査と比べて55.7%増えました。
中でもハイテク分野の研究開発費は、5兆5000億円余りを占め、前回の調査結果を75%上回る、大幅な増加となりました。
分野別では、通信機器やコンピューターなどの製造業がおよそ3兆5000億円と最も多く、豊富な研究開発費が、中国が技術面でリードする次世代の通信技術「5G」などの成果につながっているとみられます。
中国のハイテク分野をめぐっては、アメリカのトランプ政権が警戒を強めているものの、習近平指導部は、製造業で欧米や日本と肩を並べて、世界トップの水準を目指す姿勢を崩しておらず、研究開発費の大幅な伸びは、こうした国の方針を反映した形となっています。